guiメモ

技術寄りの雑記(予定)

オペアンプの聴き比べ

概要

いい感じのオペアンプを複数用意したので、以前作成したUSB-DACのメインオペアンプを差し替えて聴き比べしてみました。
※筆者はオーディオのオの字も知らないような人間なので、冗談半分で本稿をご覧ください。

試聴条件

今回は以下のオペアンプの聴き比べを行いました。聴き比べ時にはオーディオテクニカのATH-R70xを使用しました。

  • NJM8901E(秋月DIP化変換基板使用)
  • MUSES8820D
  • MUSES8920D
  • OPA1655DR(秋月2回路化モジュール)

聴き比べ

NJM8901E

NJM8901E
安価なオーディオ用オペアンプです。今回はこのオペアンプを基準として比較します。低音があっさり目で聴きやすい音が出ますが、以降のオペアンプの音を聴いてしまうと少し物足りない感じがします。ピアノソロなどに合う感じがします。

MUSES8820D

MUSES8820D
バイポーラ入力でMUSES02Dの廉価版です。NJM8901Eと比べて低音がものすごく良いです。内臓まで響く低音が出ます。夕食後に聴き比べを行ったのですが、夕食が戻りそうになりました。ただ高音はもう一歩というところでしょうか。MUSES02Dを試したくなります。

MUSES8920D

MUSES8920D
1年ほど使用しているオペアンプです。恐らく私の耳はこの子の色に染まっています。NJM8901Eと比べて低音・高音共に良好な感じです。MUSES8820Dと比べて低音の量は出てる感じがしますが、内臓まで響く感じではなく、やや団子状(?)になっている感じがします。低音部に限ればMUSES8820Dの方が一枚、いや二枚上手に感じます。しかし、全体的なバランスではMUSES8920Dの方が良いように感じるため、使いやすいオペアンプという印象です。が、秋月でディスコン扱いになっているのが残念です。型番が変わって再登場するという話を見かけますが、どうなることやら。

OPA1655DR

OPA1655DR
今日秋月に行って買ってきたオペアンプです。f特は今回使用したものの中でずば抜けて良い一品です。音の傾向はMUSES8920Dの低音を改善したような感じで、中々好印象です。NJM8901Eから差し替えると音の変化に驚きます。ただ、低音はやはりMUSES8820Dの方が一枚上手のようで、こちらも内蔵まで響く低音までは出てこないみたいです。また、データシートのボード線図を見ての通りユニティゲイン周波数付近で位相が暴れており、音量を絞らないと時々発振してしまうじゃじゃ馬なので、扱いやすさではMUSES8920Dの方が良い感じです。この点に関しては、とりあえず10dBぐらい稼げば解決しそうなので後日改造します。

まとめ

本稿では4つのオペアンプを用いて聴き比べを行いました。MUSES02Dが欲しいです。