概要
昨年の独身の日セール時にAliexpressで絶縁アンプを購入したので、使える物か否かを調べるために非常に簡単な測定をしました。(測定方法に関しては詳しい人に怒られそうな方法しか使用していないので参考にしない方が良いかもしれません。)
なお、Aliexpressで購入できる任意の絶縁アンプが本稿のような結果を示す保証はできませんので、購入する際は自己責任でお願いします。
絶縁アンプの外見
購入したものはHCPL-7800です。10個入りで購入価格は約900円でした。 私はこのICについて詳しくないので外見だけでの真贋判定ができません。 ただ、ICにはんだ付けされた形跡が確認できないので少なくとも中古品ではなさそうです。
電気的特性の測定
測定条件
安物のファンクションジェネレータがどこかへ消えたので、マイコンで吐き出した10 kHzと100 kHzのPWM信号を絶縁アンプに入力して応答を調べました。 10 kHzの信号では立ち上がりと立ち下がりの応答を調べ、100 kHzの信号では出力の振幅から帯域が100 kHz程度まであるのかを簡単に見積もりました。
立ち上がり・立ち下がり波形
10 kHzのPWM信号を入力した結果がこちらになります。部品箱から発掘した変換基板をブレボに刺して気合い(指で絶縁アンプを固定した状態)で測定したので、ノイズ多めな点はご容赦ください。
立ち上がりも立ち下がりも見た感じ同様の応答でしたので、若干観測がしやすい立ち下がり波形に注目しました。(今思うと紫色の出力波形を少しずらせば良かった気がしますが、測定方法がアレなので2度目の測定は気が乗りませんでした)
50%の伝搬遅延時間は約4 µsといったところでしょうか。概ねデータシート通りとなっています。
帯域
100 kHzのPWM信号を入力した結果がこちらになります。
振幅のピーク値が10 kHzの時と大差ないので、帯域については問題なさそうです。
生存していた個数について
今回購入した絶縁アンプは10個入りでしたので、全ての個体について同様の方法で特性を測定しました。 その結果、出力信号が全く出ない個体が1つ、オフセットがやたらとデカい個体が1つありました。残りの8個がまともに使えそうな個体ということで、かなりお得感があって個人的には満足する結果となりました。
まとめ
本稿ではアリエクで購入した絶縁アンプの特性を簡単に(というか雑に)測定し、大半の個体が趣味で使う分には問題なさそうなことが分かりました。この絶縁アンプを使ってモータドライバか何かを作りたいです。