2023年3月19日追記: 回路図にオリジナルのpicoprobeと相違があり、プログラムの修正が必要な回路となっています。詳細は回路設計の項で説明します。
概要
PicoProbeの小型基板を作成したので簡単に紹介します。
はじめに
RP2040を使った回路の入門をするために、小型のPicoProbeを作ることにしました。PicoProbeとはSTM32で言うところのST-Linkみたいなやつで、RP2040をSWDでいい感じにするやつです。
回路設計
RP2040周辺の回路は公式のハードウェアデザインを見ながら作りました。PicoProbeのピン配置などは公式のスタートアップガイドなどを参照しながら適宜設定しました。最終的に、回路図は以下のようになりました。フラッシュメモリ以外は秋月で手に入るはずです。
2023年3月19日追記: オリジナルのpicoprobeではGPIO4, 5のUART1を用いて通信するようになっていますが、本回路ではGPIO0, 1のUART0を使うものになっています。picoprobeのpicoprobe_config.h内にて定義されているPICOPROBE_UART_TX, PICOPROBE_UART_RXおよびPICOPROBE_UART_INTERFACEをそれぞれ0, 1, uart0に書き換えてからビルドする必要があります。本稿を参考にされる場合は気をつけてください。
組み立て
回路図を基にチャチャっと基板を設計して組み立てました。回路設計時にPicoProbe側RP2040の書き込み用に引き出したSWD関連の配線が基板設計時に邪魔になったので削除してあります。
パスコンなどは全て裏面に配置しました。1608MサイズのMLCCではスペースが狭めなので1005Mサイズが良いと思います。
中華ST-Linkとの大きさの比較も行いました。電圧を固定化すれば中華ST-Linkよりも小さくできそうな感じでした。
使用感
VSCode上で普通に使えました。USB以外で書き込めるようになると色々夢が広がって良いですね。
まとめ
本稿では小型PicoProbe基板について紹介しました。RP2040を使った初めての工作として取り組み易いので、これからRP2040に入門する方におすすめです。